2021.02.5
米国のサリバン大統領補佐官(安全保障問題を担当)は4日、大統領がイエメン内戦に対する軍事作戦への米国支援打ち切りを発表すると発言して注目を集めている。
過去5年間に米国が輸出した武器の半分は中東地域に送られ、そのうちの半分がサウジアラビアに届けられたという指摘があるほど米防衛産業とサウジアラビアの関係は切っても切れないものとなっている。
サウジアラビアが主導するアラブ・スンニ派諸国とイランが支援するイエメンのシーア派反政府組織フーシとの戦い=イエメン内戦への関与で、
米国はサウジアラビア軍やアラブ・スンニ派諸国の軍に対して米軍の収集した情報提供、作戦実施に必要な各種後方支援、さらにイエメン内戦で消費される大量の武器や弾薬を供給するなど間接的なイエメン内戦への関与を続けたが、
その結果は悲惨でサウジアラビア主導のもとで2015年に開始されたイエメン空爆によって1万7,500人以上の民間人が死傷、2,000万人以上が食料難に陥り1,000万人が飢餓に直面しているといわれている。
特に2016年10月に実際された首都サナアの葬儀場に対する空爆では民間人695人が負傷して137人が死亡するという事態を、2018年8月に実施されたダヒャンの市場に対する空爆では子供が56人負傷して40人が死亡するという惨事を引き起こした。
しかし、2019年に議会が邪悪なサウジアラビアに対する各種支援打ち切る決議案を可決したがこれまた邪悪なトランプ(前)大統領の拒否権によって阻まれてしまう。
トランプ氏はイエメン内戦に使用される可能性が高いサウジアラビアとアラブ首長国連邦向けの武器販売を議会に阻止されるのを防ぐため、武器販売に関する緊急事態宣言を行使、80億ドル以上の武器輸出が議会の承認なしに実施されるなど異常行動が多かった。
新しく就任したバイデン大統領は大統領選挙期間中から「石油購入や武器販売のためにサウジアラビアの問題から目を背けることを止めて支援を終了させる」と言及、
新しく国務長官に就任したブリンケン氏は先月28日にサウジアラビアとアラブ首長国連邦を標的にした武器輸出プロセスの一時停止を発表している。
このような経緯を経て遂にバイデン政権は4日(日本時間だと5日)、サウジアラビアに対する支援打ち切りを発表すると報じられており大きな注目を集めている。
4日の記者会見に登場したサリバン大統領補佐官(安全保障問題を担当)は「大統領は本日、イエメン内戦に対する軍事作戦への米国支援打ち切りを発表するだろう」と発表した。
余談だがサリバン大統領補佐官は同日、トランプ政権が勝手に決定したドイツからの米軍削減を凍結すると発表している。
🇨🇳アラブ首長国連邦、サウジアラビアは中国陣営に🇨🇳
問題は恐らく大部分の武器取引が凍結されるという点にある。
特にサウジアラビアへの精密誘導兵器供給は米国以外にもイタリアが取引の凍結を発表しており、アラブ首長国連邦はトランプ政権が販売を約束したF-35Aが手に入らなくなる可能性が高く、
仮にイエメン内戦へのアプローチを両国が維持するなら欧米が供給を止めた武器や弾薬を求めてロシアや中国に接近するかもしれない。
果たして米国の政策変更にサウジアラビアやアラブ首長国連邦がどの様な対応に出来るのか注目されるが、確実にバイデン政権によって中東のスンニ派とシーア派のバランスは変化するだろう。
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暗殺されそうたけど
北朝鮮と同じ、日本人拉致らないだけで
知ってた?
とかロシアが速攻近づいてくるね。
アメリカが引いて影響力消えた地域はたいがいそれ。
ほんまそれ。特にスンニ派主流のサウジとシーア派主流のイランは潜在敵だったのが顕著化して最悪、両国ともに核保有に走る可能性がある。
アメリカの軍事力低下にも繋がりかねないが大丈夫か
戦争になるな。
元スレ:https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1612662566/