福島に自衛隊派遣へ　官房長官が表明、保管のワクチンは「停電による影響なし」　

加藤勝信官房長官は14日午前の記者会見で、最大震度6強の地震を観測した福島県に自衛隊を派遣すると表明した。
同日午前9時に内堀雅雄県知事から給水支援の自衛隊派遣要請があり「部隊が活動開始に向け準備を進めている」と述べた。

加藤氏は被災地の避難所で新型コロナウイルスの感染対策に万全を期すよう通知を出したと説明した。
必要に応じて被災地に非接触型の体温計や飛沫防止の布製パーテーションといった物資を発送する方針も示した。

新型コロナのワクチンを保管する冷凍庫が地震による停電の影響を受けたかに関しては
「（製造元の）米製薬大手ファイザーに確認したところ、受けていないと聞いている」と答えた。「必要な温度で管理されている」と指摘した。

地震により宮城、福島両県の計7カ所の火力発電所で発電機が停止したと明らかにした。「電力状況の逼迫が見込まれる状況にはない」と話した。

■自民幹事長代行「政府と連携、万全期す」　被災状況聴取

自民党は14日午前、党本部で地震に関する緊急役員会を開いた。小此木八郎防災相ら政府側から被災状況を聴取した。

野田聖子幹事長代行は「人命を第一に被災地の方々が安心して暮らせるよう、政府と連携をとり万全を期す」と語った。
人的被害や交通機関への影響を挙げて「引き続き緊張感をもって取り組んでいく」と強調した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE140VR0U1A210C2000000/